皆様、こんにちは。

日本組織開発推進協会JAPEOブログ編集局です。

9月に入り、朝夕がめっきり涼しくなりました。

皆様、いかがお過ごしでしょうか?

今日のブログは、世界最大級の家具と雑貨メーカー、

IKEA(イケア)のデザイン戦略を取り上げたいと思います。

9/3㈰朝の某民放テレビ番組で、イケアジャパンの社長が出演され、

イケアの創業から現在に至るまでの歴史や商品づくりについて紹介されましたので、

デザイン思考的に興味を喚起され、ブログで取り上げました。

【デモクラティック・デザイン】というコンセプト-創業者の理念の継承

現在28か国、300以上の店舗をもち、日本でも9店舗展開するイケアですが、

1958年、スウェーデン南部スモーランド地方のエルムフルトに

第一号店をオープンして始まりました。

創業者は、イングヴァル・カンプラード(Ingvar Kamprad)氏」で、現在91歳になられます。



イケアの名は、「Ingvar Kamprad Elmtaryd Agunnaryd」の

頭文字をとったもののようです。

IKは、創業者イングヴァル・カンプラード(Ingvar Kamprad)のイニシャル、

Elmtaryd(エルムタリュード)は、カンプラード氏が育った農場の名前、

Agunnaryd(アグナリッド)は、その農場があるスモーランド地方の村の名前だそうです。

イケアの商品デザインのコンセプトは、【デモクラティック・デザイン】です。

これは、創業者カンプラード氏が掲げた理念である、

「優れたデザインと機能性を兼ねそなえたホームファニッシング製品を幅広く取りそろえ、

より多くの方々にご購入いただけるようできる限り手ごろな価格でご提供すること」

を具現化したものです。

デモクラティック・デザインには、以下の5つの基準項目があります。

(自然で美しい形、イケアらしいユニークさがあるか)
機能(使う人の日常をより便利にする使いやすさがあるか)
品質(耐久性、安全性は十分か)
サステナビリティ(人や地球にやさしく、環境に配慮した持続可能性があるか)
低価格(手頃な価格設定であるか)

これら5つの基準をすべて満たさなければ、商品として店頭に並ばないそうです。

テレビ番組で、IKEA本社の品質管理役員が、「世界中のどの国の基準よりも厳しい」と

豪語するぐらいですからね。

新商品が企画されて店頭に並ぶまで2年を要するとか…

コラボ商品もけっこうイケアはリリースしているのですが、

コラボ相手は大変だなあと思いつつ、

単にデザインが良いだけでなく、顧客目線で使いやすく長持ちし、

しかも安く、環境にやさしい商品を作りあげる発想は、

まさにデザイン思考(デザインシンキング)だなあと思いました。

お宅訪問がデザイン戦略の最初の一歩

テレビ番組では、イケアの取り組みとして興味をそそるものがありました。

イケアは、定期的に一般家庭へお宅訪問し、お客様の暮らしをモニタリングしています。

イケアの定期的なお宅訪問、家庭訪問調査は、

ホームビジット(Home Visit)」と呼ばれています。

お宅訪問して、イケア商品の使い勝手や使用状況、お困りな点をヒヤリングしたり、

競合商品の長所短所をリサーチしたりするような市場調査ではなく、

お客様が暮らしの中でどのように家具や雑貨を使っているか、

どのようなお困りなことがあるかを顧客目線で調査することが目的のようです。

イケアのホームビジットの内容は主に次の4つだそうです。

1.お宅訪問
2.インタビュー
3.ユーザーの観察
4.参加型研究(調査員が一般家庭にうかがい、一緒に家事をやってみること)

自社の商品を売り込まず、自社商品や他社競合商品の市場調査を一切せず、

徹底して顧客のライフスタイルを観察するところに凄みを感じますね。

特に3のユーザーの観察や4の参加型研究は、

日本の家具メーカーはやっていないのではないでしょうか?あまり聞いたことがありません。

イケアのこのようなホームビジット、

デザイン思考のファーストステップである、

徹底した人間行動などの観察による情報収集(observation)

に相当する活動ですよね。デザイン思考がごく当たり前の日常で動いている、

イケアの優れたデザイン戦略が垣間見える取組と思います。

スケールが大きいプロトタイピングとテスト

テレビ番組では、スウェーデンのエルムフルトに在る、

イケア本社のプロトタイプショップを紹介しています。

テレビのカメラが入るのは初めてだとか…。

そこには常時15人のデザイナーがプロトタイプのデザインを設計し、

そのデザインに合わせて熟練した職人が、

デザイナーとコミュニケーションを取りながらプロトタイプを制作していきます。

イケアのような大企業ともなると、プロトタイピングもスケールが大きいですね。

デザイナーと職員が喧々諤々の意見交換しながらプロトタイプを制作し、

出来上がったプロトタイプを、商品開発マネージャーと意見交換し、

PDCAを回しながら商品を創っていく様子がうかがえます。

さらにテレビのカメラは、イケアのテストラボにも入り、

さまざまな新商品がテストされる様子も映していました。

イケアは、北欧風のとてもスタイリッシュで、デザイン戦略に長けた成長企業ですが、

商品開発だけでなく、日々のルーティーンワークの中にも、

ベースにデザイン思考が存在し、なにより、

創業者、カンプラード氏の理念、商品に対するコンセプトが、

企業文化として浸透しており、社員一人ひとりに根付いているのがわかりましたね。

イケアの成長成功要因の一端を垣間見ることができました。


世界最大の家具メーカーに浸透しているデザイン思考

その可能性と魅力、ご理解いただいたでしょうか?

デザイン思考は、組織開発組織活性化健康経営持続的に繁栄できる組織創りにも

有効です。組織イノベーションの創造、組織レジリエンスの強化に優れた思考法です。

何かデザイン思考について、もっと知りたいとか、

ご要望ご意見がありましたら、是非、お問い合わせいただければと存じます。

イノベーションを創出するデザイン思考、体験してみませんか?

JAPEOでは、2017年11月18日に、スタンフォード大学d-schoolで学び、

現在はシリコンバレーで活躍され、UCバークレーでデザインシンキングの教鞭をとる、

デザイン思考のスペシャリスト、クリスティーナ・ジェンキンス氏を講師に迎え、

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