皆様、こんにちは。

日本組織開発推進協会JAPEOブログ編集局です。

今日のブログは、シリコンバレーで発祥し、

米国の多くのベンチャー企業や大企業がイノベーションを創出する方法として導入し、

日本企業でも導入され始めている「デザイン思考」について取り上げます。

JAPEOでも11月18日にワークショップを開催しますので、

その前段階で、広くデザイン思考について、ご理解いただきたく、したためます。

デザイン思考とは、人間中心のイノベーション創出手法

デザイン思考」は、その言葉から現れるイメージが先行し、

「デザイナーがモノを創るときの思考法」と限定的な定義として誤解されやすいようです。

デザイン思考は、決してデザイナーだけの思考法でも、

モノづくりのためだけの思考法でもなく、

有形のモノを用いて無形のコト(経験、相互作用、戦略、サービス)を創出する思考法

ととらえた方が良いと思います。

デザイン思考の背景には、当然、「デザイナーの思考法」があるのですが、

定義としては、

デザイナーの思考法をベースにした、

実践的かつ創造的な問題解決もしくは解決の創造についての方法で、

将来に得られる結果をより良くすることを目的とした解決志向の思考方法

と言えます。

さらに、デザイン思考とは、「人間中心のイノベーション創出法」、

ユーザー中心の創造的解決法」とも言われています。

デザイン思考のルーツは、ドイツのバウハウス!?

米国イリノイ工科大学デザイン学科(ID)は、

1937年に設立された、アメリカで最も古くからデザイン思考を教える教育機関です。

IDは、第一次大戦後、ドイツにできた造形学校、バウハウスのメンバーの1人が、

シカゴに招聘されて設立したデザイン教育機関が礎となっています。


19世紀後半、産業革命が起こったのち、今まで職人一人ひとりが手作りしていたモノは、

規格大量生産に変わり、その結果、「機能的だけど醜悪なデザインの商品」が

出回った時代でした。

ドイツの造形学校、バウハウスは、そのようなモノづくりのアンチテーゼとして発足し、

「つくれる商品をつくる」のではなく、

人間を中心に据えた使いやすく美しい」デザインを大量生産することをビジョンとし、

産業界における「アートとテクノロジーの融合」を志して設立されました。

設立の理念から、イノベーティブな志向性があり、

現在のデザイン思考が「人間中心のイノベーション創出法」と言われる由縁、ルーツが

うかがい知ることができますね。

イノベーションを創出する10のタレント

デザイン思考は、デザイナーだけの思考法ではないとしても、

実際の企業では、どんな人材が、どんな役割、タレントをもって

デザイン思考を行っているのでしょうか?

米国のイノベーション・コンサルティング・ファームIDEO社は、

自社のアプローチを概念化したものがデザイン思考といわれているくらい、

デザイン思考を商品開発やデザインコンサルティングに取り入れている会社ですが、

その代表者の一人、トム・ケリーは、著書「イノベーションの達人」の中で、

イノベーションを推進する10のキャラクター、役割を紹介しています。

1.人類学者…人間の行動を観察し、提供される製品・サービスやスペースと人間が
       どのように相互作用しているか理解する人
2.実験者…常に新しいアイデアの試作品(プロトタイプ)をつくりながら、
      建設的な試行錯誤を繰り返して新しい情報を得る人
3.花粉の運び手…異なる業界や文化を探り、そこで発見したことを自社のニーズに合うように
         変換する人
4.ハードル選手…イノベーションに至る過程での障害物を知っており、障害を乗り越えたり
         あるいはやり過ごしたりするコツを熟知している人
5.コラボレーター…多彩な集団をまとめあげ、中心となって指揮をとり、
          新たな組み合わせや分野横断的な解決法を導く人
6.監督…才能ある人材を集め、かれらの創造的な才能を開花させる人
7.経験デザイナー…単に機能的だけでなく、顧客の潜在的なニーズを深いレベルで掘り下げ、
          説得力ある経験をデザインする人
8.舞台装置家…イノベーションチームが最も仕事をしやすい舞台(環境)を設営する人
9.介護人…単なるサービスを超えたケアを顧客に提供する人
10.語り部…人間の根本的な価値を伝えたり、
      特定の文化の特質を強固にしたりする語りを通して
      内部の士気を高め、外部からの評価も高める人

実際のチームでは、これら10のキャラクターが網羅されているわけではなく、

1人が複数のキャラクターの役割を果たすことが多いようです。

また、メンバーのキャラクターが固定されることもなく、

ケースバイケースでキャラクター、役割が変わることはたびたびあるようです。

でも、上記の10人のキャラクターがそろってイノベーションを創出する過程を

想像するだけでも、なんだかワクワクしませんか?

まさにデザイン思考はチームスポーツ!

イノベーションは、1人の天才が創造するのではなく、

多種多様、多彩なタレントが集合して生まれるということなのでしょう。

観察⇒アイデア創出⇒試作品制作⇒プレゼン

イノベーションチームに10のキャラクターを備えたIDEO社では、

実際にどのようにしてイノベーションのデザイン思考を実行するのでしょうか?

かなりざっくり整理すれば、そのフローは、

1.徹底した人間行動などの観察による情報収集(observation)

2.ブレインストーミングによるアイデア創出(ideation)

3.迅速な試作品づくりとPDCA(prototyping)

4.(語り部)によるプレゼン(story telling)

となります。乱暴にまとめれば、

商品やサービスを利用している人の行動や心理を徹底的に観察・分析・情報収集し、

チームメンバーでぶっ飛んだアイデアも受容したブレストを徹底して行い、

ブレストから迅速に試作品を作り、テストと試作品づくりを繰り返し、

ユーザーが課題解決できる様子を物語風にプレゼンする。


デザイン思考の過程を想像するだけで、直ぐにでもイノベーションが生まれるような、

そんな高揚感を持つのは、私だけではないと思います。

このようなイノベーションを創出するデザイン思考、体験してみませんか?

JAPEOでは、2017年11月18日に、スタンフォード大学d-schoolで学び、

現在はシリコンバレーで活躍され、UCバークレーでデザインシンキングの教鞭をとる、

デザイン思考のスペシャリスト、クリスティーナ・ジェンキンス氏を講師に迎え、

シリコンバレー発!最強最速でイノベーションが湧き出る思考術!
『デザイン思考ワークショップ』』を開催します。

さまざまな役割をもったキャラクターがブレストしてアイデアを出し合い、

その中の突拍子もないクレイジーなアイデアが、一つの価値あるものに出来上がる過程、

その思考法の醍醐味を、本場シリコンバレーの講師指導の下で是非、体験してみませんか!

セミナーの詳細は、下記のバナーをクリックしてご参照くださいませ。

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